こんにちは。岡山市の司法書士の福島です。
今回は電子契約書について説明をします。企業の取引で契約書を作成するときに、紙の契約書ではなく、電子契約書を作成して対応する機会が増えてきています。なぜ企業は電子契約書に移行しているのでしょうか?
◎理由1◎ 経費削減
紙の契約書作成には収入印紙が必要ですが、電子契約書にはそれが不要になるケースもあります。これにより、印紙代の経費の削減が可能です。特に多くの契約を扱う企業にとっては、年間を通してみれば大きな節約につながります。
印紙税は契約書の金額に応じて異なります。例えば、契約金額が500万円の場合、紙の契約書には10,000円の収入印紙が必要です。電子契約書を使用すれば、この印紙税10,000円を節約できるのです。
◎メモ◎ 電子契約できない契約
事業用定期借地契約
企業担保権の設定又は変更を目的とする契約
任意後見契約書
上記の契約は、法律で、公正証書での作成を義務づけられています。そのため、電子契約はできない、とされています。一般的な契約の多くは、電子契約をすることができます。
◎理由2◎ 時間の節約と利便性
電子契約書は、当事者が同じ場所にいなくても契約を完了できます。契約書を印刷して、郵送する手間も省け、保存や管理の負担も軽減されます。ビジネスにおいて、スピード感のある対応ができることもメリットの1つです。
◎理由3◎ 金融機関の推奨
最近では、多くの金融機関が電子契約書の作成を推奨しています。これは電子契約の安全性と効率性が認められている証拠です。私も不動産決済など銀行とのやりとりの中で、電子契約について金融機関の方から話を伺うこともあり、今後は、さらにこの流れは加速していくと考えています。
◎理由4◎ 電子契約書の普及
クラウドサインなどのサービスを活用する企業が増えており、電子契約が主流になる時代が近づいています。司法書士業務もデジタル化が進んでおり、これに適応することが重要です。
まとめ
電子契約書は経費削減、時間節約、利便性の向上をもたらし、法的な制約も少ないため、今後ますます普及していくことが予想されます。これまでは紙で契約をしたから、電子契約に変更するのは、手間もかかるし、安全性にも不安があるのではないか、と考える事業者の方も、この記事で説明したように電子契約には大きなメリットがあります。
岡山市の福島良太司法書士事務所では、このデジタル化の波に対応し、お客様に最適なサービスを提供していきます。当事務所でも依頼者の希望により、クラウドサインでの契約をする機会も増えています。クラウドサインは、電子契約の国内No1のシェアがあり、大手の安心感があります。
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